「専念しろ」って言うな!!

妊娠したってことを話すと、多くの人が言うのが、
「たいへんだよー」「しばらくは何もできないよ」
「当面は産むことと育てることに集中したほうがいいよ」的なせりふ。

それを聞かされるたびに、
「はあ〜、そうですか」と答えつつ、うんざりする。

暗い気持ちになる。元気が出ない。



あきらめることが多くて、我慢しないといけないことが多くて、
未来に希望が持てなくなる。


「専念しろ」って・・・。
なんで専念しないといけないんだろうか。



マンションの一室で、24時間赤ちゃんとふたりっきり???
毎日毎日???

(子供の泣き声に耳を塞いで、
放心状態でへたり込んでいる自分の姿が目に浮かびます・・)



子供ができたからといって、
男性研究者は何かを犠牲にするってことが女性に比べて少ない。

「少しは早く帰らなくちゃ」
「休日には家族サービスしなくちゃ」っていうくらいなもの。

家庭が充実して、責任を背負って、ますます研究に励む人が多い。



それに比べて・・・

働きたいと望む女性にとって、妊娠・出産は大きな犠牲をともなうもので、
デメリットでしかなくて、何もいいことがない・・ように思えてしまう。


あきらめないといけないことばっかり。


この非正規雇用が広がる時代に、公務員や大企業のように(?)
産休・育休をしっかりとって、さらに元の職場に安心して復帰できるなんていう
恵まれた環境にある人なんて、いったいどれくらいいるんだろうか???


こんなことならほんと、産みたいと思う女性が減るのは当然だよと改めて思う。



私自身はもともと、ぜんぜんまったく「働き者」ではないんだけど、
・・というより、
働かなくてすむならできる限り働きたくないと思っていたんだけど(笑)、
いざその機会を奪われるということがわかると、
すごく焦って、心から「働きたい!」と渇望する。


母親を家庭に縛りつけようとする見えない力!!

「私的領域」で、「女・子どもの国」の住人として
役割を果たせ・・・というメッセージに何度も遭遇する。


そういう場合には、「はいはいはい・・」と笑顔を見せつつ
心の中では舌を出して(中指を立てて)、
心を乱さずマイペースで生きていられるように・・と願う。



私から仕事を奪うオマエは誰だ!!!


「専念しろ」って言うな!!!